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福島医学検査学会

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第52回 福島医学検査学会
福島医学検査学会を終えて

第52回福島医学検査学会を終えて
学会長 野木典久

 第52回福島医学検査学会は令和3年11月6日(土)、7日(日)の両日、東日本国際大学を会場として現地開催いたしました。新型コロナ感染症の感染拡大の影響で当初予定しておりました5月29日、30日から延期し2年ぶりの開催でありました。延期した期間中も感染の拡大があり、現地開催の最終判断決定は約1ヶ月前と過密スケジュールでの準備となりました。現地開催するにあたり、感染対策として受付での検温実施、受付および各所へのパーテーション設置、参加者へ除菌ウエットティッシュの配布、参加費の釣銭が出ないよう呼びかけ、会場入口・出口の区別および手指消毒アルコール設置などを実施し臨むこととなりました。準備不足を含め様々な不安はありましたが開催期間中は幸い天候にも恵まれ257名の参加をいただき、皆様のご協力のもと無事終了することができました。
 1日目の教育カンファランスでは「新型コロナウイルス感染症の危機管理と感染対策」をテーマに検体部門、生理部門、微生物部門の技師それぞれの立場からご講演いただきました。感染症の発生から感染拡大、そして現在に至るまで臨床検査技師として取り組んできたことについての紹介であり、今後の業務に活かされるヒントがたくさんあったカンファランスになりました。特別講演では東日本国際大学経済経営学部教授・副学長の福迫昌之先生に「リスクコミュニケーションと地域社会」のご講演をいただきました。何が起こるかについてもわからないという不確実性の時代の現在においてリスクは必ず存在するため、リスクコミュニケーションを取る重要性を学ぶことができる講演でした。
 2日目は一般演題39題と令和2年度福島県臨床検査技師会学会学術賞受賞演題4題の発表がありました。現地会場での発表という独特の緊張感や演者、参加者の息遣いなども肌で感じ取ることができました。学会発表が今回初めてといった演者の方には今後のよい経験の場になったことと思います。また、感染拡大の影響で学会会場への事前視察が制限されたことや実行委員、運営委員の打ち合わせ等も限られたため学会運営にあたり一部不手際があったことを深謝いたします。
 本学会の開催にあたり、ご協力いただきました演者の皆様、座長の皆様、福臨技理事の皆様、そして企画、様々な感染対策をはじめとする準備、運営に携わっていただきました実行委員、運営委員、いわき支部の皆様、そして学会にご参加いただきました会員の皆様すべてに心から御礼申し上げます。
 最後に、福島県臨床検査技師会の益々の発展と会員の皆様の今後のご活躍を祈念いたしまして学会報告とさせていただきます。

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